今日は、NORNSS2 の Regiomontanus Engine で大きな前進があった。
前回までに、Regiomontanus 用のハウス計算ルートは、本線の入口に最小限つなぐところまで進んでいた。ただし、それはまだ「このルートを通れるようにする」段階であり、実際の計算式そのものはまだ入っていなかった。
今日はその状態から、ようやく実計算側に踏み込んだ。
最初はやや慎重に進みすぎた。史料の確認、計算範囲の確認、入力と出力の約束事などを先に固めたが、本来はこの段階では、すでに計算式の試作に入るべきだった。そこで途中で方針を修正し、Regiomontanus のハウス・カスプ計算を、まずは本線から切り離した試作として実装した。
この「切り離した試作」というのが重要だ。いきなり本線に組み込むのではなく、別の安全な場所で計算できるようにする。そこで出力の形を見て、12のハウスがきちんと返るか、値が異常な範囲に飛ばないか、向かい合うハウス同士の関係が崩れていないかを確認した。
その後、角度の読み取り形式も整えた。古い天文・占星術資料では、角度は小数ではなく、度・分・秒の形で出てくることが多い。そのため、これを計算で使える数値に直す仕組みを、これも本線とは切り離した形で用意した。
さらに、ハウス番号も固定した。第1ハウスから第12ハウスまでを曖昧に扱わず、I、II、III……XII という形で順序と対応関係を決めた。これにより、計算式へ渡す入力の形がかなりはっきりした。
後半では、これらをつないでいった。角度を読み取り、ハウス番号をそろえ、計算式へ渡す入力のまとまりを作り、それを試作計算へ流す。さらに、その結果を監査し、値の範囲や12ハウスの対応関係を確認した。
今日の最終到達点は、historical-vector 由来の入力を試作計算へ渡し、その出力を監査するところまでである。結果として、12個のカスプが返り、値は正常範囲に収まり、向かい合うハウスの関係も崩れていなかった。
ただし、ここで本線にはまだ接続していない。画面も変更していない。既存のエンジンや、アルフォンソ系のデータにも触れていない。Macro/Search の設定も変えていない。今日はあくまで、Regiomontanus の計算を安全な試作領域で動かし、そこから得られた出力を確認するところまでで止めた。
次回は、この監査済みの出力を、試作側の検証用データとして固定できるかを確認する段階に進む。そこで問題がなければ、試作計算ブロックを閉じ、その後に本線接続へ進むための準備に入る。
今日の作業は、見た目には派手な画面変更ではない。しかし、Regiomontanus Engine は、設計だけの段階から、実際に計算して結果を返す段階へ移った。これは大きな区切りである。
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